デントリペアの代表的な施工例です。
ブログにもたくさんありますのでご覧ください。
左フロントフェンダー後端上部
ボルボ 940エステート
フロントフェンダーの上側・後端部のヘコミですが、若干のキズがありました。
少しするどく凹んでいるので中心部分が硬くクセがついており、普通に押し出すだけでは綺麗にリペアはできません。中心部分をどうやって違和感なく仕上げていくかが作業者の腕のみせどころでもあります。
このケースではキズもあるため、塗装がそこから割れてしまうリスクもあります。
塗装が割れない様にするノウハウを駆使して細心の注意を払いながらじっくりリペアしました。
デントリペアでは塗装をしないためコンパウンドで磨いても落ちないようなキズは残りますが、石はねで出来る程度のキズならデントリペアを試す価値は充分あります。
ヘコミが直ることで小さなキズならかなり目立たなくなりますのでタッチアップ塗料を塗れば一層わかりにくくなります。
鈑金塗装で直す場合にはどんなに小さなヘコミでも塗装は避けられません。
この場合もキズは少し残っていますが、ヘコミが直った事でかなり見栄えが良くなりました。
左フロントドア・ドアハンドル下部
メルセデスベンツ E350
今回のメルセデスはドア内部の補強があまりないため、ツールのアクセス(道具の入り具合)は比較的に良い方です。今回の場合も障害はなにもありませんでした。
ただ、ドアハンドル取り付け部分にプレスラインのくぼみ(ドア製造時につくった楕円形のくぼみです)があり、その周辺に新車時からのゆがみがあります(写真ではまったくわからない程度ですが…。反対側のドアにも同様にありました)
その部分がリペアするへこみに若干影響していましたので、不自然にならぬようバランスをとるのに少し時間をかけました。
ルーフパネル中央前部
トヨタ ヴィッツ
ルーフ部分(屋根)のヘコミです。ルーフの前後の端には裏側に補強(フレーム)がある場合がほとんどで、このケースでも直接裏側を手で触ることのできない場所です。
デントリペアでは裏側を直接、目で見たり触ったりできない場所でも様々な形状、長さのツールを使い分けて作業を行います。一見、修復が難しそうな場所でもツールが届けば修復が可能になります。
届かない場所、入らない場所には表側からヘコミを引き出す方法もありますが、仕上がりに完璧を求めた場合に裏側にツールが入ることは重要です。
この場合でもツールを入れられたのでまったく問題なくキレイに仕上がりました。
左リア・クォーター(フェンダー)パネル前部
ダイハツ タント
軽自動車の鋼鈑は比較的薄いのでへこみやすい分、出しやすいのですが反面でへこみが出来る時に伸びやすいという欠点があります。
普通乗用車のもう少し厚みのある鋼鈑なら問題なく直るへこみが「軽自動車だと鋼鈑が薄い=伸びている事が多い=絞れる限界も低い」ために完全修復(まったくわからない)できる限界が低いといえます。
この事例では問題なく修復できました。
左フロントドア・ドアハンドル(こじ開け)
トヨタ ヴィッツ
助手席ドアハンドルの鍵穴をイタズラか窃盗目的でドライバー状の物を使い、思い切りこじった様です。
かなりの力で開けようとしたらしくハンドル周辺の鋼鈑(特に鍵穴の上部のあたり)が大きく歪み、プレスラインにもへこみ&ゆがみが生じていました。
幸いにも塗装への傷はドアハンドルだけでしたのでドアハンドルについては塗装修理と鍵穴シリンダー交換、へこみ&ゆがみについてはデントリペアで対応しました。
ドアハンドルを外してのリペア作業となりましたが、周辺のゆがみも残ることなくキレイにリペアできました。
よくある10円パンチもそうですが、クルマ好きには考えられない行為です。
許せませんよね。
ボンネットフード左前部
トヨタ カローラフィールダー
ボンネット左前部にできた3cm程度の比較的浅いヘコミです。
裏側に補強(フレーム骨格部)があり、隙間から専用の薄いツールを差し込んでのリペアとなりました。
ツールさえ入ってしまえば補強などの障害物がある場合でも問題なくリペアできます。
右リアドア プレスライン
トヨタ ヴィッツ
プレスラインを含んだ縦長のへこみです。
プレスラインのへこみは硬いので塗料のワレやゴツゴツ感が出ないよう特に気を使います。
このケースでは深さもあるため歪みをとるのに時間をかけじっくりとリペアいたしました。
右フロントドア後端下部
日産 ブルーバード
運転席のドアの後ろ側、下部分のフチが折れています。
ダメを承知でやってほしいとの依頼でリペアしました。フチ部分について、キレイに直せるかどうかはケースバイケースです。
写真ではほとんどわかりませんが、この場合でも完全に歪みをとる事はできませんでした。
フチの折り返し部分(専門的にはヘミングと呼びます)はぎりぎりのキワまでツールを入れることが物理的に難しいためです。
フチ折れ&めくれに関しては完全に直せる場合とそうでない場合とがあり、ご依頼によってはお断りするケースもあると思います。ヘコミの状況にお客様のご要望を加味した上で総合的に判断致します。
右フロントドア前下部分
トヨタ イスト
ドアの裏側から押されて出来てしまった出っ張り(専門用語でアウターといいます)です。
画像ではわかりにくいのですが、画像中心付近の塗装に写り込んでいる柱の景色がキュッとすぼまる様に中心に集まっています。
すぼまっている景色の真ん中が出っ張りの頂点部分です。
この事例ではドア内部の補強材であるインパクトバーの一部が、表側からなにかの理由でパネル全体が押された時に裏側に当たっていて出っ張りをつくってしまったと思われます。
表側から加わった力ではヘコミが出来るほどでなかった様で全体のパネルにヘコミそのものは確認出来ませんでした。
出っ張りのみの修理でしたが、少しずつ高い部分を落としていくことで問題なくリペアできました。
トランク内の荷物などが当たってできるリアフェンダーやトランクパネルの出っ張りでも同様にリペア可能です。
左フロントフェンダー・ホイールアーチ前部
トヨタ ヴィッツ
ホイールアーチ部分、プレスラインとプレスラインの幅の狭い場所がへこんでいます。
こういった狭い面積、ラインとラインの間があまり無い様な細い部分や、ピラー(柱部分)で幅がない場所などで深くへこんだ場合はその部分だけかなり鋼鈑が伸びてしまっている事が多いのです。
他の部位ではなんでもないヘコミが、場所次第で難易度が高くなるケースです。
この場合も伸びた鋼鈑を絞り、歪みをとるのに時間をかけました。
左フロントフェンダー・ホイールアーチ後部
トヨタ bB
ホイールアーチ後端部、プレスラインのヘコミです。緩やかな曲線の再現に時間をかけました。このような場合ではほとんどラインを作っていき、造形をする感覚に近くなります。
鋼鈑の伸びもかなりありましたが、歪みが残ると目立ちやすい部分なので慎重に作業いたしました。
右フロントドア・ドアハンドル前部付近
トヨタ ヴォクシー
ドアハンドル前端部のヘコミです。深さはたいしたことはないのですぐにヘコミは出せましたが、パネル裏側の一部に防振用のアスファルトシートがはられており、パネルの硬さが均一ではありませんでした。
シートが貼ってある影響でゆがみの部分がひきつれて若干ひっぱられたりするため、周辺の歪みの除去に時間がかかりました。
裏側になにもない通常のリペアであれば早く作業が終了するケースです。
左リア・クォーター(フェンダー)パネル後部
トヨタ プリウス
大きくはないへこみでしたが中心部が少し鋭角にへこんでいるため、その部分だけクセ(塑性変形=そせいへんけいといいます)がついており、硬くなっていました。
硬くなって直しにくい部分のへこみをどうやって処理するかが、キレイに直す技術的な良し悪しの分かれ目でもあります。
さらに鋭くへこんでいてもノウハウ次第ではキレイに直せます。
このケースにおいてはヘコミを直すことよりもツールが入りにくい場所でしたので、ツールアクセス確保の方に時間をとられてしまいました。
右リア・クォーター(フェンダー)パネル前部
トヨタ ヴィッツ
少しキズのあるへこみでしたが、へこみを直したことでキズはほとんど気にならなくなったと思います。
石はね程度のキズや塗料の剥がれは走行中に結構出来るものです。
へこみを直した後でホームセンターやディーラーなどで入手できる筆付き塗料(タッチアップペイント)を少しキズの中心部に塗ってやることで思いのほか目立たなくなります。
新車の塗膜をそのまま温存できる上、料金もリーズナブルに済ませられるのならメリットは大きいと思います。
実際にそういった依頼も結構ありますので「へこみだけ直ればキズは塗装するまでもないな…」とお考えならご相談ください。
その場合は若干の値引をさせて頂きます。